顔がわからない高所から飛び降りる異常行動とリレンザ

インフルエンザになると、38度以上の高熱が出るなどして、それだけでも意識がもうろうとしてしまうものですが、特に若い世代では異常行動を呈することがあります。
たとえば、意味のわからないことを口走ったり、高いところにある窓から外に飛び降りてしまったりといったことがあり、特に高所からの飛び降りのような異常行動では死亡例が出ていますので、見張っていないとたいへん危険であるといえます。
また、他人の顔がわからない、特に両親の顔を見ても誰だか理解できなくなってしまうといったことや、部屋には誰もいないのに、知らない人の顔が浮かんだり、怪獣やアニメのキャラクターが出現したりすると訴えるといったこともあります。
このような異常行動は、インフルエンザの治療を目的として処方された抗インフルエンザ薬の副作用であるとされ、一時期には社会問題となり、厚生労働省でも注意喚起の情報が発せられたことがあります。
これがはたして副作用なのか、高熱に由来するものなのかは、いまでも専門家の意見がわかれるところですが、基本的には安全をとって、投与したあとで異常行動がみられた抗インフルエンザ薬は、少年には投与しないことになっています。
そこで登場するのが、同じ抗インフルエンザ薬でも異常行動などの事例が確認されていないリレンザとよばれる医薬品です。
リレンザをインフルエンザの患者に投与すると、ウイルスが増殖できなくなってしまいますので、結果として症状からの回復に至るまでの期間を短縮することができます。
ただし、リレンザは発症から2日以内に投与しなければこのような効果を発揮できないとされていますので、早めに病院を受診することがたいせつです。